カードオンザシーリングについて

現象は
お客さんの引いたカードをデックに戻して輪ゴムでデックをとめて、デックを天井に投げるとお客さんの
カードは天井に貼りついて、デックだけ落ちてくる・・・
という感じ。

何回か実演したけど、とにかく受ける。「以前に比べてマジックがだいぶ上達しましたね」とか言われる。
特に、なぜ貼りついたのかをかなり不思議がられる。そして、貼りつけられるように投げられてたことも不思議に思われる。
たとえ何らかの方法で粘着させたとしても、ちょうど粘着面が天井と平行になるように投げられるのか?
という感じ。

カードの回収は毎回悩むけど、不思議が「なぜ貼りついているのか」という部分にあるなら、やはり誰も見ていないときにはがすべきだろうと思う。
一度、お客さんが残っているときに剥がしたら「なんだ、貼りつかせるもの(ワックス)使ってたのか」
と言われてしまった。

ワックスについて書いておく。
以前は両面テープを使っていたけど、これはかなり危険。粘着力が弱いと貼りつかないことがある。
粘着力が強いとカードを剥がすときに天井ごと持っていく時がある。天井は通常は誰も触れない部分なので
かなりもろい素材を使っている場合がある。この時は主催者に謝罪して弁償した。
結局カードオンザシーリング用のワックスを使うのが良いという結論に今はなっている。
天井の壁紙がティッシュペーパーでできていても傷はつかない。(デックの勢いによってはその限りではない。一応)

ただワックスも万能ではない。売り文句では
しっかりと貼りつきます
天井に粘着物を残しません
天井を着色しません
と書いてあるけど絶対ではない。
取りだしたワックスをいきなり使うと貼りつかない場合がある。使う前に十分に練ることで回避できる。
ただし十分に練ると天井に貼りつけたワックスが少量天井に残る場合がある。これは厄介で完全にはがすのは難しい。
ワックスではたくようにすると良いいがこれは脚立などが必要になる。あまり練りすぎないことで回避できるがこれは前者とのトレードオフになる。
赤のワックスを使用してしばらく天井に残していたら天井を赤く染色してしまった。こすっても拭いても取れない。
貼ったらすぐ剥がすか、無色のワックスを使用すれば回避できる。

一番良いのは実演現場で前もってテストすることである。一度失敗して大恥かいてから実演前にはチェックするようになった。
で、剥がす用に三分割できる1.5mのパイプを持っていくようになった。先端には両面テープを貼る。4mくらいまでの天井なら剥がせる。

実演時は赤いスポットカードにその日にちなんだサインをしてもらうと盛り上がる。
「明けましておめでとう」「○○さん誕生日おめでとう」とか
感動の現象がすり替わるが、現象を損ねることはない。


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