子猫を譲渡する日です。里親さんのお家まで連れて行きました。目薬の残りをお渡しして点眼の仕方、お世話になっている動物病院などをお伝えしました。
子猫の名前はもう決めていますか?と尋ねると私が呼んでいた「クロ」という名前を今後も使います、と言われました。
お家に帰ると子猫のいなくなった部屋の室温が少し下がったような気がしました。陳腐な表現ですが胸に小さな穴が空いたようです。でもなんだかとても大事なものをもらったような気もします。
保護猫日記はこれでお終いです。
保護した初日に「今夜か明日が山です」とお医者さんに言われた時には日記にまとめようとは全く思いつきませんでした。明日には死んでいるかもしれないと思って初日の写真や動画もほとんどありません。「明日には死んでしまうかも。でもこんなことがあったなぁと思い出になるかも」と撮った写真が一枚だけです。その写真も子猫が死んでいたら削除していたと思います。ほんの1ヶ月ほどですが、命というものを自分がどう考えているのか、どう考えるべきなのかクロが教えてくれました。クロの幸せを願っています。
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