子供にマジックを見せるとき その1 帰らない子供はどうしたらいいの?

結論!→はいお終い!


はぁー・・・

ため息なんかついてどうした?


あ、先輩。この間ストリートマジックに出た時なんですけど、小学生くらいの子供が見に来てくれて。

良いことじゃないか。


最初いくつか見せて、大人だったらそこで満足して終わりなんですけど、その子供が「もっと見せて!」って何度も何度も・・・結局30分くらいマジック見せて最後の方はなんだか子供のお守りしてるみたいになっちゃって。子供の相手している間は他の人には見てもらえないし、本当に疲れてしまったんですよ・・・

ストリートマジックあるあるだな。子供相手に見てもらうときは大人とは違う見せ方が必要なんだ。今日はそのあたりを説明しようか。


待ってました!

子供は大人と比べると気を使ったりしない。面白いものはいくらでも見たい。だからもっと見せてもっと見せてとなりがちだ。それ自体は喜ばしいことなんだが、その子供一人だけ長時間相手をすることになる。ストリートマジックは多人数相手に実演したいところだからあまりうまくない。そこで、適当なところで切らなければいけないんわけだ。


でも、「邪魔だからもう帰って」とか言いにくくて。せっかく見てくれてるのに、って負い目もあって。

そんな言い方をする必要はない。適当なところでマジックが終わった時に「はい、お終い!またおいで」で十分だ。


何十分でも粘る子供がそれで素直に帰りますか?

帰る。少なくともこれで帰らなかった子供に会ったことがない。綺麗に終わらせようと思ったら、最後にスターゲイザー(輪ゴムを使ったマジック。最後に輪ゴムが星形のゴムになる)でもやってお土産にあげれば子供も無下に帰されたとは思わない。


なるほど・・・

あと、まれにだが「この人のところでマジックを見て待ってなさい」と子供を預けていく親がいる。これは厄介だ。


そんな人いるんですか?!

いる。この場合親が帰ってくるまで待つしかなくなる。そうなる前に「ここは託児所じゃありません!」とすぐに言えば大丈夫だ。気が付いたら子供が置いてかれているパターンは諦めるしかない。


なんだか子供も僕もかわいそう・・・

まぁまれなケースだ。本質的には子供も観客だ。楽しませることができたらいいマジシャンだ。30分も相手が出来たお前はいいマジシャンだと思うぞ


ありがとうございます!・・・なんか複雑ですけど