投げ銭について その1

結論→投げ銭トーク!





珍しくご機嫌だな

あ、先輩。この間のストリートマジックでもらちゃったんです。そのお金で新しいデック買えました!

ほう、投げ銭もらうなんて、もういっぱしのストリートマジシャンだな。どんな流れで投げ銭をもらったんだ?


その時は「面白かったよ!」って言われてお客さんからお金出してくれたんです

投げ銭トークしたり投げ銭箱置いてるわけじゃないのか?


投げ銭トーク?

この辺りをやっているのとやっていないのとでは大違いだ。今日はこの辺りを解説しよう


お願いします!

投げ銭トークに関してだが、タイミングとしては最後のマジックの直前、もしくはルーティンがすべて終わった時の二種類に大別できる

最後のマジックの直前の場合は 「次が最後のマジックです。このマジックをできるのは東京で私だけです。このマジックが終わったら箱を置きます。すごい!と思ったら大きな拍手と、そのお気持ちを形に変えて、できれば折りたたんでその箱に入れてください。では最後のマジックを始めます」 と言った感じだ。マジックが終わったら、 「では楽しんでくれた分だけのお気持ちをこちらにお願いします」で箱を出す

最後に投げ銭トークをする場合も大体は同じだ。 「マジックは楽しんでいただけたでしょうか。楽しんでいただけましたらそのお気持ちを四角い、できれば紙の形に変えてこちらの箱に入れてください。そのお気持ちが私の活動費になります。ご観覧ありがとうございました」と言う感じだ。


紙だとか、四角いってどういう意味ですか?

千円札をいれてくれ、と言う意味だ。ここで笑いを取ろうとするパフォーマーは多いぞ。 「金属だと重いのでできれば紙のタイプでお願いします」とか 「私の飼い猫が金属を誤飲をすると危ないのでできれば危険の少ない紙のタイプでお願いします」など、実に様々なバリエーションがある


へぇー、感心しますね。先輩はどんな投げ銭トークだったんですか?

俺か? 「楽しんでもらえたらこちらに投げ銭をお願いします」といった感じだったな


ずいぶんあっさりしてますね

いいんだよ。ストリートマジシャンの数だけ投げ銭トークがある。あまり凝った投げ銭トークは俺の性にはあわなかったからな。お前も自分だけの投げ銭トークを考えるんだ。


なるほど!僕も投げ銭トークを作ってみます!

頑張れよ!

ただ、投げ銭トークはあくまでも、投げ銭の案内だ。マジックが面白くなかったり、楽しんでもらえなかったらどんな投げ銭トークも寒いだけだからな。そのあたりは肝に銘じることだ


了解です!